【住職あいさつ】

 福寿寺ホームページをご覧いただきありがとうございます。
 当山は、良寛和尚で有名な名刹・玉島 円通寺 二十九世 仁保 哲明 大和尚が長らく住職をされておられました。令和5年より縁あって先住大和尚の後を受け、当山を継承することとなりました。
 私は宗派本部の過疎対策室の立ち上げに関わり、地方の寺院の衰退の現場や、困難な状況で教化活動に取り組む優れた和尚様を目の当たりにしてきました。
 その経験から、人口減少や宗教離れのほか、急速に変化をする時代の中において、今後、数十年が多くのお寺の存続を左右する正念場となることを確信しました。

 危機を乗り越えるために大切なのは「ピンチをチャンス」に変えること。
仏の教えを伝えるという、寺院の本来の目的に立ち返り、今を生きる人々の心に寄り添い、多くの皆様に将来にわたって必要とされるお寺を目指してまいります。
 お寺でしか体験できない様々な行事や催しを行いますので、皆様にはお気軽にお寺にお立ち寄りいただければ幸いに存じます。

【経歴】
岡山県新見市生まれ。駒沢大学卒業。福井県永平寺にて修行。
産業カウンセラー、キャリアコンサルタント取得。
ヨガ・インストラクター資格取得(UNDER THE LIGHT YOGA SCHOOLティーチャー・トレーニング第11期修了)
オフィスワーカー向けの坐禅指導を経験したことを機に、
2017年には著書『かんたんイス坐禅のすすめ』を刊行。

【沿 革】

当寺は文禄二年(1653年)、総社市新本の辺りにあった備中市場古城の城主菩堤寺として創建。
城主廃絶の後は、檀信徒も減少し、長らく伽藍も荒廃していました。
寺院の存続が危ぶまれる状況で、先代・仁保哲明和尚様(玉島円通寺住職)が福寿寺の再建復興を発願。本尊・如意輪観音菩薩の修復を手始めに、本堂の再建が計画されました。
平成に入り将来的な寺門興隆を目指し、岡山市が一望できる倉敷市二子の丘陵地に新たな本堂が建立されました。
現在は、独立した寺院運営を果たし、倉敷市、岡山市西部地域の皆様の心の拠り所となるため、布教教化活動に邁進しております。

【概 要】

宗 派:曹洞宗(禅宗)
開 山:晶屋禅久大和尚
開 基:長井越前守(備中市場古城主)
本 尊:如意輪観世音菩薩